プリント基板の設計・製造・実装に関する
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「LIFE BEAT」紹介動画
LEDを用いた芸術作品「LIFE BEAT」の光源制御部の再構成・改良のご相談をいただきました。
本作品は、人やネズミ、ゾウといった哺乳類の「鼓動」に着目し、それぞれの動物が持つ拍動のリズムをLEDで表現した芸術工学作品です。
作品の根幹であるLEDの明滅や外観部分の意匠を維持しながら、長期・長時間の巡回展示でも問題なく動作するよう、設計の見直しをご依頼いただきました。
初期化型の制御板は、お客様の自作で配線やLEDの組み付けを実施されました。
LEDの明滅や制御については問題なかったものの、長さ2メートルの板材にLEDやケーブルを直に配置しているため、入り組んだ配線になっていました。
制御板自体が大きいため取り回すが難しく、展示会場への運搬、搬入、設置に手間がかかってしまうこと、また、展示中は常にLEDを点灯させ続けるため、安全面においても懸念がありました。
そこで、制御板をコンパクトに再構成して電子基板で安全に実装し直し、長期間の外部展示貸出や巡回展示に耐えられる仕様への再設計をご要望いただきました。
制御盤本体を、ご要望いただいた600×600mmの2つのユニットに分けてコンパクトに再構成しました。
分割可能な構成にしたことで持ち運びしやすくなり、展示スペースに合わせた柔軟な設置が可能になりました。
回路の再設計、基板の設計に際しては、LEDを長時間点灯させることを考慮しLEDの発熱や配線の接触不良といったリスクケースを想定して回路や基板、筐体を設計しています。
あわせて、LEDの抵抗値を簡易に変更できる仕組みを提案させていただきました。
作品の要である各個体のLEDの明るさや点滅のタイミング制御をお客様の手で調整いただけるようになりました。
動物模型内のLEDと本体の接続にはバナナジャックを用いました。
LEDをネジ止めやはんだ付けで固定してしまうと、模型の配置を入れ替える場合など取り回しが悪くなります。
バナナジャックは抜き差しが容易なため、模型の入れ替えや接続をスムーズに行うことが可能になりました。
設置性や運搬性といった運用面も配慮した提案もさせていただきながら設計・製造を進めてまいりました。
開発終盤ではお客様にご来社いただき、制御ボックスと各動物の模型を繋いだ最終調整と不具合対応を行いました。
予定通りに開発を終え、無事に出展を予定していたイベント「スケスケ展2 ~スケると見える仕組みの世界~」での展示を開始しました。
「Life Beat」はその後、スケスケ展2にて2026年7月18日〜9月23日まで約2か月間展示され、会期中は9万人を超える来場者の方にご覧いただきました。
その間、大きなトラブルもなく稼働を続け、長期間の展示でも安定して運用いただくことができました。
ChatGPTなどのAIサービスを用いて、プリント基板の設計、実装の専門性。安全性、開発実績などの観点から40〜50社ほどリストアップして、各社のホームページを一社ずつ確認しながら比較・検討を進めていきました。
エーピーエヌさんを選んだ決め手になったのは、LEDを用いた自社製品を手がけられていて、LEDの調光や揺らぎの表現に実績があったという点です。
また、回路や基板など電子機器の専門知識に不安があったため、こちらで細かな仕様を決めることなく、構想設計から一緒に相談しながら進められるという点も安心感がありました。
設営の負担を減らすためのプラグの改善など、こちらの課題をくみ取った専門的な視点での技術提案をいくつもしていただけました。
安全面と運用面、様々な課題がありましたが、自分では考えつかなかった解決策を多くご提案していただき、とても満足のいく形になったと思います。
物理的な距離は離れていましたが、Zoomとメールでのコミュニケーションで十分にスムーズな情報共有ができていましたし、細かな仕様確認では3Dモデルを作成いただくなど、円滑にやり取りする工夫もしていただけました。
当初は制御ボックスの製造までをお願いする予定でした。一方で、納品後に模型との接続や調整を自分だけで行うことには少し不安がありました。
最終的には立ち会いでの動作検証までサポートいただき、実際の模型と接続した状態で、細かな調整やバグ取りまで一緒に進めていただけたことがとてもありがたかったです。
最後の動作確認まで伴走していただけたことで、安心して作品を完成・展示まで持っていくことができ、とても心強く感じました。
各模型のLEDの明るさいや明滅の間隔を簡易に微調整できる仕組みを組み込んでいただいた点です。
動物それぞれのLEDをどのように点滅させるかは「LIFE BEAT」という作品の根幹を成す要素になります。その部分をこちらで調整しやすい形に仕上げていただけたことはとてもありがたかったです。
初回のお打ち合わせから感じていたことですが、エーピーエヌさんはこちらの解決したい課題だけではなく、「LIFE BEAT」という作品のコンセプトに共感してサポートいただけました。
ものづくりのパートナーとして、今後も、新たな作品やLED技術を応用したコラボレーションなどご相談させていただければと思います。